イライラの原因は「スイーツ好き」?栄養学的な解消方法について

イライラの原因は現代型栄養失調と低血糖

イライラに悩む方、周りにイライラさんがいて困っている方、その本人スイーツ好き、炭水化物好き」ではありませんか?

 

生理前のイライラ、電車でおっさんにイライラ、上司に、同僚に、家族に、原因は特にないのに… なぜこんなにイライラするのか分からない!それ糖質過剰による「低血糖」 が原因かもしれません。

 

先日、同業の友人とレストランにいった時のこと。女性店員さんに案内された席はフロア奥のイマイチな席。せっかく景観のよいレストラン、窓際の席も空いているので「すみません、あっちの窓際でもいいですか?」とたずねると「…確認します」(あ~イライラ女子きたきた~)

 

店員さん「あそこなら予約がなくて開いてますが、片付けをしないといけないので!」

心の声(おいおい眉間のシワ!すいてるし店員さんいっぱいいるしすぐできるんじゃ…)

私たち「そうですか…じゃあ(窓に近い明るい席)あちらでもいいですか…?」

店員さん(無言で手案内、舌打ち聞こえそうな顔)

私たち「(おー怖)あれ、鉄欠乏の低血糖じゃない?青白い顔色だし、爪も真っ白だったね」

 

こーいうの、分子栄養カウンセラーのあるあるなんです。実はめちゃめちゃ観察してます。みんな趣味なので(笑)栄養状態は外見からもある程度わかるのですよ。

 

そんな人のイライラの原因はたいてい腸と食習慣にあります。実際、腸ケアや食事改善をすることで、情緒不安定、不安感、すぐ泣く、など月経前症候群(PMS)や、イライラが解消されて人が変わったようになるケースは非常に多いのです。

 

でも「低血糖と腸?なんの関係が?なんで低血糖でイライラするの?」と思うかもしれませんね。そのメカニズムについて説明します。

イライラの原因と低血糖の栄養的メカニズム

イライラのメカニズムはこうです。

  1. 糖質過多の食事
  2. 血糖値の急上昇 ⇒ インスリン過剰分泌
  3. 血糖値の急降下 (低血糖)
  4. 血糖値を上げるホルモンの分泌(アドレナリン・ノルアドレナリンなど)
  5. アドレナリンなど作用により理由もないのにイライラ、攻撃性、不安感、うつなどの精神症状がでる。
体には血糖値を常に80~100位に調整しようとするホメオスタシス(恒常性の維持)が働いています。血糖値が低すぎる状態が数時間続けば植物状態になってしまいますので、急激に血糖値が下がることは危険!と脳が判断してアドレナリンやノルアドレナリン、コルチゾールなどのホルモンを分泌して、血糖調整をするのです。
誰かと喧嘩してカーっとなっててアドレナリンが出るのは通常の反応ですが、この場合低血糖でアドレナリンが出てしまっているため、なんにも理由がないのにイライラ キーっ…となるわけでです。
先天的な体質で低血糖になりやすい方もいますが、そうでない場合、原因の大半は「糖質過剰」による低血糖です。糖質過剰な食習慣は、血糖値の乱高下を1日中繰り返し、これが自律神経をみだして、自律神経失調症のような症状をおこします。
  1. 糖質過剰 → インスリン過剰 → 低血糖
  2. 低血糖で甘いもの欲UP、過食 → 1日中血糖値乱高下を繰り返す
  3. いつも眠い、だるい、イライラ、首肩ガチガチ(自律神経のみだれ、情緒不安定)

 

さらに、寝る前の糖質とり過ぎは、睡眠中の低血糖をおこします。通常、睡眠中は副交感神経が優位になり体を休める時間帯です。ところが、糖質過剰により睡眠中に低血糖になる事でアドレナリンでてしまい、交感神経優位になります。こうなると、歯ぎしり、眠りが浅いなどになり、体が休まらず、朝からだるい、などの症状が。

 

さらに糖質過剰は「腸カンジダ」を起こします。腸の常在菌であるカンジダ菌は糖質をエサにして腸のなかで増殖するのです。この腸カンジダがさらなる悪循環を起こします。

 

  1. 糖質過剰 → 腸でカンジダ菌増える
  2. カンジダ菌が「アセトアルデヒド」や「アラビノース」を分泌しこれにより疲労感、低血糖、うつ症状、イライラを起こす
  3. カンジダ菌の増殖でさらに甘いものがやめられない

 

もう、こうなると何が何だか分からない、止められない悪循環になります。でもこのような方、すごく多い。一度でも膣カンジダになった事がある方は、腸でもカンジダが増えている可能性大です。腸カンジダについてはこちらで書きました。

リーキーガットの原因カンジダ菌とは?

 

そしてさらにさらに、カンジダ菌はカビ系の真菌類ですので、増殖するとどんどん菌糸を伸ばして、腸壁を貫き穴をあけます。この腸に穴があいてしまう状態を「リーキーガット症候群」と言います。このリーキーガットは、アレルギー、免疫異常、疲労感、うつ症状など様々な不調を起こす。

 

ーキーガットについてはこちらで詳しく書きました。

⇒こことか ★リーキーガットとは?

⇒こことか ★リーキーガットの6大原因は?

 

低血糖、腸カンジダ、リーキーガット、これらは深くかかわっています。ここにさらに、ストレスが加わると「副腎疲労」を起こして、もっともっとややこしくなります…。治すのも年単位です。この辺はまた別記事で書きますね!

イライラの原因、栄養不足と低血糖度セルフチェック!

というわけで、原因のわからないイライラに悩むかたは一度低血糖を疑ってみましょう。では、早速自分で出来る低血糖度チェックです!

  • 日中ねむい、食後ねむい
  • 疲れやすい、朝つらい
  • めまい、ふらつきがある
  • 頭痛がある
  • 呼吸が浅い、呼吸が苦しい
  • 月経前症候群(PMS、PMDD)
  • ため息、生あくびをする
  • 動悸、冷や汗、手足の震え、手足の冷え
  • 情緒不安定、うつ、不安感、すぐ泣く
  • 甘いものがやめられない
  • 歯ぎしりする
  • 背部痛、筋肉痛
  • 首肩のこりがひどい
  • ぼーっとする、意欲低下
  • 集中力低下、記憶力低下
  • 胃腸が弱い

3つ以上は低血糖の疑い濃厚です!とくに食後の眠気は低血糖の典型的な特徴です。食後眠いのは当たり前ではないんですよ?食べる=エネルギー補給、ですから、元気になるのが普通です。

 

現代人の多くは、糖質や油はとり過ぎてエネルギーは十分足りているのに、大切なタンパク、ビタミン、ミネラルが不足している「現代型栄養失調」になっています。ここで話した糖質過剰の他、鉄やタンパク質の不足でもイライラ、意欲低下などの情緒不安定を起こします。

 

つまりイライラ対策は 

  • 質コントロール
  • バランスの良い食事
  • 腸ケア

 が正解です。

イライラの原因、栄養不良による低血糖の検査は?

この症状、正しくは「機能性低血糖症」といいます(糖尿病の方の低血糖とは違う)。これは、一般病院では認知度が低く、健康診断ではまず見つかりません。血糖値は分単位で変動しており、1日を通してどのように変動しているかは、1度の採血ではわからないのです。機能性低血糖症の確定診断なら「糖負荷検査」になります。

 

うつ、イライラ症状が重い方は、心療内科に行って抗うつ剤を飲む前に、機能性低血糖症を疑い、検査する事をおススメします。糖質制限だけでうつ症状が劇的によくなるケースもあるのです。

イライラの原因と現代型栄養失調まとめ

 

最近の犯罪、低血糖のにおいがプンプンするのは私だけでしょうか?糖質過多でエネルギーと悪い油は過剰なのに、必要な栄養素(タンパク、ビタミン、ミネラル)が不足した食生活。

 

添加物、化学物質まみれの食生活、どんどん腸をいためつけ、腸にカンジダを増やし、さらにリーキーガットや副腎疲労になり、メンタル不安定人口、原因の分からない体調不良者を増やすでしょう。

 

糖質は、安くてすぐにお腹いっぱいになるし、どこでもすぐに手に入るので、意識していないと気付かぬうちに過剰になってしまいます。イライラは体からの危険サインですから、一度食習慣を見直してみましょう。私も糖質に気を付けるようになってから、メンタルも体調もかなり過ごしやすくなりましたよ!

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