腸モレの症状、子宮内膜症を防ぐ食事のポイントとは?

腸モレの症状、子宮内膜症のピル治療のリスク

「子宮内膜症」は強い生理痛だけではなく、不妊症やチョコレート嚢胞、ガンの原因にもなる深刻な病気です。その患者は年々増加し、近年日本の患者は推計 260 万人以上とされています。

 

子宮内膜症の原因は不明とされており、病院ではピルによるホルモン治療が行われます。しかし、これは根本解決にはならずに悩んでいる方も多いのも事実。ピルを飲んでいる間は症状がおさまっても、ずっと飲み続ける事への不安、副作用のリスクを考えてしまいますよね。

 

ピルのリスクにはどんなものがあるのでしょうか?

ピル服用の2大リスク

1、腸カンジダを増やし腸モレ(リーキーガット)を起こす
2、血中銅の上昇=メンタル不安定(イライラ、キレやすい、感情的)

ピルなどの薬がカンジダを増やす原因についてはこちらでも書きました。⇒ リーキーガットの6大原因は? 長期でピルを服用していた方の腸カンジダ率は非常に高い!これは栄養療法に携わる人ならよくご存知でしょう。

 

また、一般病院では重要視されない「血中銅」は聞き慣れないかもしれませんが、栄養療法の病院では必ずと言っていいほどチェックする項目です。

 

血液検査をみていると、ピルを飲んでいる方は血中銅の値が異様に高い。そしてこんな方は、イライラが強いとか甘いものが止められないとか、腸カンジダの症状を持っている事が多いのです。

 

栄養療法では血中銅レベルが高いと、銅が高い=感情的と推測します。なぜなら、銅はドーパミンからアドレナリンへの代謝にかかわっているから。銅が高いとドーパミンがアドレナリンへどんどん代謝され、アドレナリン過剰=キレやすい、イライラ、攻撃的という状態に。

 

子宮内膜症の治療で、生理痛などがおさまってもイライラや腸カンジダ症状(疲労感、集中力低下など)に悩まされるのでは本末転倒ですよね。

 

では、ピルをやめるにはどうしたらいいのか?根本解決となる、子宮内膜症の原因につてい考えてみます。

腸もれの症状、子宮内膜症の根本原因とは?

子宮内膜症は、子宮内膜に似た組織が子宮以外の場所で増殖する病気です。そして、内膜増殖の因子は、過剰なエストロゲンです。ではなぜエストロゲンが過剰になるのか?

 

子宮内膜症の専門家フェリス・ガーシュ医師(アリゾナ大学医学部統合医療センター医長)は、子宮内膜症の原因として「内分泌かく乱物質」や「免疫失調と慢性炎症」などを有力としています。これらはエストロゲン過剰を引き起こす原因だからです。

原因①内分泌かく乱物質とは?

内分泌かく乱物質は「環境エストロゲン」とも言われています。環境エストロゲンの代表選手は3つ。

1、ビスフェノールA、フタル酸エステル(プラスチック製品、ペットボトルなど)
2、有害ミネラル、水銀(大型魚)やカドミウム(農薬)など
3、ダイオキシン焼却施設から)

これらの環境エストロゲンは、エストロゲンに構造がにているため、エストロゲン受容体にくっついて子宮内膜を増殖させます。「偽物エストロゲンが悪さをする」ってことですね。

原因②免疫システムの不調と慢性炎症とは?

エストロゲンには炎症を抑える働きがあります。つまり慢性炎症があればエストロゲンが過剰に作られますので、慢性炎症=子宮内膜症の原因となります。慢性炎症と何なのか?についてはこちらでも書きました ⇒ 抗炎症の最強メニューとは?

 

また、体内のどこかの慢性炎症は、他の場所にも炎症を飛ばします。腸もれで腸に炎症のある方は、扁桃腺が腫れやすいとか、いつも喉に不調(イガイガとか)があるとか、ニキビがあるとか、とにかく他にも炎症が飛んでいます。

 

口から肛門までは、1本のホースみたいに地続きですから、腸の炎症が喉や口腔内に出るのは当たり前といえば当たり前ですね。

 

そして炎症は免疫システムを動かします。免疫の主役となるリンパ球はつねに全身のリンパ組織を回っていますので、慢性炎症があれば全身の免疫反応が過剰なります。これを「免疫のホーミング」と言います。

 

免疫過剰の症状

花粉症などアレルギー全般、じんましん、関節炎、リウマチ、ぜんそくなど

自覚症状のない慢性炎症(副鼻腔炎や歯周病、腸モレなど)は、免疫システムを狂わせ、エストロゲン過剰の原因になるという事です。

 

特に、腸にはリンパ球の60%が集まっており免疫に大きく関与している事はご存知の通り。腸内環境を整え、腸もれ(リーキーガット)を治し、腸の炎症を抑制する事は、子宮内膜症を始め免疫異常の症状を根本解決する事につながります。

 

では、具体的にどんな事に気を付ければよいのでしょうか?

腸モレの症状、子宮内膜症を防ぐ食事や生活のポイント2つ

子宮内膜症の原因で有力なのは

1、環境ホルモン
2、免疫異常と慢性炎症
でしたね。つまり、環境ホルモンを避けて、免疫を正常化(腸ケア)してあげる事がポイントになります。
これらの食事療法は薬と違い即効性はありませんが、続ける事で多くの患者様の月経困難症の改善例があります。
わたしも栄養療法をはじめて6年くらいになりますが、いつの間にか生理痛や排卵痛、アレルギー性鼻炎がなくなりました。薬が手放せなかったのに今では全然飲みません。

環境エストロゲンを避ける

ビスフェノールA、フタル酸エステルはプラスチック製品に使われています。(おもちゃに使われていたフタル酸エステルは平成22年から使用に規制がかかった事でも有名になりましたね)

  • コンビニやお惣菜のトレー
  • ペットボトル
  • カップ麺の容器

これらは、「熱・酸・アルコールに弱い=溶け出す」性質があります。

  • お惣菜をトレーのまま温めるのは絶対NG
  • ペットボトル(温めたお茶や炭酸入りなど)は極力避ける
  • 梅干しなど、酸の強い食品もタッパーではなくガラスや陶器に入れる
  • しゃもじやレードルなどの調理器具も高温になるためステンレス製や木製を選ぶ

コンビニばっかりだと腸内環境は悪くなるし、環境エストロゲンはたまるし、女性ホルモン系の疾患のリスク大って事です。

抗炎症の食事

抗炎症を考える上でもっとも重要なのは「油の選び方」と、腸に炎症をおこす「小麦・乳製品を控える」事です。

 

炎症に働くのが、動物性の脂に含まれる「アラキドン酸」です。反対に炎症をおさえるのが「オメガ3(EPAやDHA)」など青魚に多い脂です。

  • 動物性脂質のとり過ぎに注意(特に肉や卵に多い)
  • 青魚をこまめにとる
  • 亜麻仁油、えごま油などをこまめにとる
  • 小麦、乳製品を控える(グルテン・カゼインフリー)

抗炎症についてはこちらでも書きました。⇒ 抗炎症の最強メニューとは?

大切なたんぱく源である、魚、肉、大豆、卵は1日のうちでローテーションするのが理想的です。

☆ 食事例 ・・・朝(卵)、昼(肉)、夕(魚と大豆)

 

魚が苦手な方は、亜麻仁油やえごま油をサラダにかけたり、納豆に混ぜたり、またはサプリメントを使うのも良いと思います。

 

このような記事を書くと、肉や卵を極端に避ける人がいますが、それはそれで別のリスクがありますのでご注意を。やはりここでも「バランスよく食べよう」という着地点。

腸モレの症状、子宮内膜症の対策まとめ

色々書きましたが、これを全部出来るか?と言えば難しいですよね。ですから、結局「環境ホルモンを避ける」ために一番重要なのは

「腸もれ(リーキーガット)」を治すこと!

これに尽きます。(早く言ってよ!って感じですね 笑)

環境ホルモンや、有害ミネラル、農薬など、口からとった毒は腸内で排出出来ればいいのです。これらの 毒の排泄が出来る人と出来ない人の差は「腸」のです。

 

腸は毒と栄養を見分ける門番のような役割がある、という事は何度も申しておりますが⇒(リーきーガットとは?) 結局ここが、しっか機能していれば多少の毒を食べても、解毒してくれるのです。

 

子宮内膜症、不妊症、免疫異常などなど、根本解決には腸モレ対策が必須という事がお分かりいただけると嬉しいです!

コメント

タイトルとURLをコピーしました