リーキーガットの主な原因6つ
ここが一番気になりますよね?なぜリーキーガットを起こすのか?原因が分かれば対策できますもんね♪この記事では、リーキーガットを起こす6大原因について、その理由と概要を書きます。
あ~これ全部自分の事でしょ!あるある~ってなること必至です。身近なことが腸を痛めつけているという衝撃の事実を知って反省しましょう(笑)わたしもほぼコンプリートしてました。
リーキーガットの原因1(抗生剤・鎮痛剤・胃薬などの使い過ぎ)
抗生剤、鎮痛剤(NSAIDs)、ピルの使い過ぎなど は善玉菌が減少し、悪玉菌の増加をおこします。このように腸内細菌叢(フローラ)が乱れた状態、これをディスバイオーシス(dysbiosis)と言います。腸内環境が悪い状態。
ディスバイオーシスにより優勢となった 悪玉菌(とくにカンジタ菌)が、腸壁を傷つけてリーキーガット&炎症 を起こすのです。(カンジタとリーキーガットの関係ついてはまた別記事で)
とくに抗生剤は1度の使用でも大きく腸内細菌バランスを乱すこともあり、使用は慎重にせねばなりません。
生理痛、頭痛で毎月のように鎮痛剤を使っていませんか?風邪くらいで抗生剤を飲んでいませんか?風邪はウィスル感染ですから、細菌を殺す抗生剤をのんでもほとんど意味がないですよ?(普通の風邪で抗生剤だすの日本くらい)
だいたい病院にいくと解熱鎮痛剤と胃薬がセットでだされますね。
胃薬で胃酸を抑える → 雑菌が十分殺せず腸に侵入(ディスバイオーシス誘発) & 鎮痛剤で腸を痛めつける → リーキーガット誘発
これ、続けたらヤバい。リーキーガット処方(笑)あとは 体質的に胃酸が少ない方もリスキー。食べ物ってそもそも雑菌だらけで、それを唾液とか胃酸でやっつけてるのでね。胃酸が出ない=ディスバイオーシスを起こしやすい。気になる方は胃酸テストしてみるといいですよ。
☆分かりやすいブログがありました Click → 胃酸テストのやり方
あとは、いや薬飲まないけどお腹が弱いんだよね…昔から って人。腸内フローラは指紋のように人それぞれですが、それは3歳くらいまでの食事や環境により決まり、その後は大きく変わらないと考えられています。
ある意味 生涯の体質が3歳くらいまでに決まる って事です。なので大人になってから乳酸菌をせっせと飲んでも数日で流れていき残念ながら定着は難しいと考えられています。(今のところ)
昔から便秘とか、お腹弱そうだなーって方は、帝王切開で母の菌をもらえなかった(普通分娩なら産道通過時に口からもらう)、母乳ほとんど飲んでない、3歳までの抗生剤、添加物などの暴露が多かった、とかがありがち。
こんな方は、毎日、口に入れる物は人よりも気を付けてカバーですね。お腹が丈夫って事は、お母さんに感謝なのです。
まとめると
- 薬は善玉菌を減らす
- 胃酸が少ないと腸内環境をみだす(胃薬の常用もしかり)
- 善玉菌が減って腸内環境が乱れるとリーキーガットをおこす
- 3歳くらいまでに腸内フローラが決まる(もともと弱い人もいる)
リーキーガットの原因2(糖質の多い食事)
糖質のとり過ぎ=カンジダ菌増殖=リーキーガット完成 どういう事か?
リーキーガットを起こす大きな原因となる腸内細菌。その名は「カンジダ菌」。俺には関係ないね!って思った男性、いやいや女子のシモの話ではないのですよ?
カンジダ菌は腸や口腔内など体内のあらゆる場所に、日和見菌としてみなさん飼っています。カンジダ菌に限らずですが、人間は菌と共存しその恩恵を受けて生きることが出来ています。(ビタミンの合成や病原菌の排除など)
通常、腸のカンジタ菌は日和見菌として中立の立場で生息していて、その状態では悪さをしないのですが、何らかの理由で善玉菌が減ると、とたんに悪玉に加勢するのです。あまのじゃく~
そして腸内PHや食生活などの条件により、酵母型から菌糸型へと変わります。菌糸型となったカンジタ菌は腸壁に菌糸をのばして穴をあけます。これがリーキーガットです。
カンジダ菌も生物ですから、生きるためにエネルギーがいるわけですが大好きなのが「糖質」。糖質をとり過ぎるとカンジダが大喜び しちゃって菌糸型へと変わり、腸壁に住み着いて穴をあける。
私たちは人史上、最強に糖質をとり過ぎています。是非、自分が糖質制限してる設定で、1日過ごしてみてください。すっごい困るから(笑)そして相当とってるな…って気づく事でしょう。
飲食店、カフェ、どこもメニューは糖質だらけ。サラダをたべてもドレッシングに糖質たっぷり。カンジタが増えて当然な環境なのです。
リーキーガットの原因3(添加物、農薬、水銀など環境毒)
食品添加物(保存料、人工甘味料、乳化剤など)、農薬、水銀などもリーキーガットの原因。これらもやはり善玉菌を減らしてしまう。
現代は添加物だらけ。加工食品、コンビニ、簡単調味料、サプリメントなどなど。忙しい時にとても便利ですが、毎日こればっかりだと、腸にとってはダメージ大。
一人暮らしの大学生になってからお腹の調子が悪くなった、という方非常に多し。大学行って、バイトして、友達と遊んで、レポート書いてってやってたら、自炊しなくなりますもんねー。
でもね、リスクと利便性、よく理解してバランスよくチョイスしないとリーキーガットを起こして謎の体調不良になっちやう。下痢がつづくとかいつも眠いだるいとか、病院にいっても特に異常ないですよ?って言われる。
この辺、残念ですが学校では教えてくれないですよねー。
リーキーガットの原因4(レクチン、小麦、乳製品の多い食事)
小麦に含まれるグルテンはゾヌリンというタンパク質を増加させます。このゾヌリンが腸のタイトジャンクションを開いてしまう。(詳しくは別記事で)
乳製品に含まれるカゼインは消化しにくいため腸に炎症を起こしやすい。(グルテンも同様)炎症を繰り返すと腸のタイトジャンクションをゆるめてリーキーガットを起こす。
そしてレクチン。レクチンは聞き慣れないかもしれませんが、植物の体内で発見されたタンパク質の総称で、糖鎖に結合するとうい特徴があります。先ほどのグルテンもレクチンの一種です。
レクチンは穀物や豆類、ナス科やカボチャ類の野菜など、特に外皮や種に多く含まれています。玄米、蕎麦、ジャガイモ、豆類、豆腐、枝豆、ピーナツ、カシューナッツ、チアシード、トマト、ナス、キュウリ、カボチャ、メロン、トウモロコシ、など身近な食品に多いのですが、レクチンも腸のタイトジャンクションを開いてしまう。
クリニックの患者さま、朝パン習慣の方結構多い印象。朝食に、チーズトースト、ソーセージ、ヨーグルト、バナナ、牛乳ときたらもうコンプリートセットですね(笑)糖質、グルテン、カゼイン、添加物、もれなく摂取。
長年、世界ランキング1位の座に君臨してきたテニスプレイヤー、ノバク・ジョコビッチ選手が小麦をやめる食事法(グルテンフリー)で体調絶好調になり最強のテニスプレーヤーになったのは有名な話。
パン、麺だけじゃなく、クッキー、グラノーラ、天ぷら、餃子、とんかつ、ハンバーグのつなぎ、カレーのルーなど身の回りは小麦であふれています。
リーキーガットの原因5(ストレス)
ストレスが悪玉菌を増殖させることはご存知のとおり。カウンセリングしていて夫原病を訴える方の多い事ときたら。「夫のストレスがなくなればどんなに体調がよくなるか!」とおっしゃる。うんうん、分かってるねー(でもそこだけは助けてあげられない)
腸と脳は密接にやり取りしており(腸脳相関)、脳がストレスを感じると腸の蠕動に影響を与えたり、腸内フローラに悪影響をおこす。
ここでも、腸内フローラの悪化がリーキーガットを起こすという着地点。
リーキーガットの原因6(お酒)
アルコールの飲みすぎは腸のタイトジャンクションをゆるめてしまう。
分かりやすい論文がこちら
アルコールの慢性的な使用は腸の透過性の増加と血清内毒素レベルの増加をもたらし、アルコール性肝疾患を含む慢性のアルコールの多くの生物学的影響に寄与することが実証されています。(一部抜粋)
腸の透過性の増加、とはタイトジャンクションがゆるみバリア機能が低下してるという事。ワインとチーズ、大好きなんだけど(涙)
リーキーガットの原因まとめ
いろいろな条件が絡み合ってリーキーガットを起こします。胃酸不足、腸内環境の乱れ、偏った食事、ストレスなど。
つまり薬で治る疾患ではないので(むしろ薬が原因)自分で対策することがメインになってきます。
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