腸カンジダの除菌中は水銀に注意
リーキーガットや腸カンジダの治療中は水銀対策は外せないポイントです。なぜなら、カンジダと水銀は関係性が深いから。私自身も水銀で大変苦労した経験があるので実体験を交えて書いていきますね。
「水銀なんて自分とは関係ない」と思っている方が意外と多いのですが、そんなことはありません。特に日本人は日常的に水銀暴露量が多い人種です。免疫異常症状や食物アレルギーがある(つまりリーキーガットがある)という方が毛髪ミネラル検査をすると、ほとんどのケースでミネラル輸送障害(水銀蓄積)が見られます。
水銀はどのように悪影響をおよぼすのか?
水銀による健康被害は様々ですが、やっかいなのは一般の病院では分からないところ。じわじわと蓄積して、原因が分からない不調をおこすのが、水銀を含めた有害ミネラル(水銀、鉛、カドミウムなど)全般の特徴です。鉄剤を飲んでも治らない貧血は、カドミウム蓄積だったりは良く聞く話。
周期表でみると分かりやすいのですが、亜鉛、カドミウム、水銀は同族元素、つまり似ているため影響を受ける。例えば、長年の玄米食により体内にカドミウムがたまると、亜鉛の体内利用に障害を及ぼし、亜鉛欠乏症状が出ます。(貧血、皮膚症状、疲労、リーキーガットなど)
玄米採食を長年やってる人に、黒っぽいくすんだ顔してる人ません?あれ、もろミネラル代謝障害。玄米でカドミウムせっせととって(無農薬ならいいけど)、肉食べないんだから、どんどんミネラル欠乏になっていく。
このように、有害ミネラルは必須ミネラル(鉄、亜鉛、マグネシウムなど)の体内利用をさまたで、ミネラル欠乏を起こします。
水銀とカンジダの関係
水銀は消化管内で消化酵素に結合して不活性化させます。体内の化学反応はすべて酵素がかかわっていますから大問題。つまり、水銀により消化力や免疫力、様々な代謝が低下するため、カンジタの増殖を手助けするのです。
そしてカンジダの細胞壁や、カンジダが形成するバイオフィルムに水銀がため込まれます。これにより、水銀は体外に排泄されずに長く留まり続ける悪循環になります。なんの準備もせずに、カンジダ除菌をすると体調不良になるのはこのためです。(ダイオフ)
ダイオフについてはこちらでちらっと書きました⇒カンジダ菌の生態とその毒性について解説
通常、水銀などの有害ミネラル(重金属)は、経口摂取なら、肝臓で解毒して便や尿で排泄するデトックスシステムがありますので微量の水銀摂取なら、健康への影響は少ないと考えられています。
しかし、リーキーガットをおこした状態では常に腸管から水銀がダダモレとなってしまうため非常に水銀の害のリスクが高くなります。腸の状態が悪いと、毒がたまりやすくなるという事です。
ですから腸カンジダのリーキーガット持ちの方は、毒素(有害ミネラルや化学物質など)には特に気を付けなけらばなりません。では、水銀の摂取源や暴露源は何なのでしょうか?
腸カンジダの除菌中に水銀を避けるための知識
日本は火山国、そして海に囲まれているため水銀に多くさらされています。特にアジア地域は人為的な水銀排出量が多く、世界レベルの問題に。世界のエリアごとに見ると、日本周辺のアジア圏の土壌に地球上の約47%の水銀が存在しています。
では水銀の暴露源は具体的に何なのか?具体例と解説を書きます。
- マグロなどの大型魚
- ワクチン
- 歯の詰め物(アマルガム)
- 大気汚染(PM2.5など)
1、魚からの摂取
水銀の摂取源は何と言ってもナンバー1は「魚」です。特に、マグロのように食物連鎖の上位にいる魚ほど濃縮されて水銀濃度が濃くなっています。
魚の水銀汚染の主な原因は、石炭火力発電所から大気中に排出される水銀です。とくにアジア地域の汚染度が高く、マグロが大好きな日本人の水銀蓄積レベルは世界トップクラス。
余談ですが、水銀は胎盤を通りすり抜け胎児に届くため妊婦さんは特に気を付けて頂きたい!水銀は胎盤だけでなく、血液脳関門をすりぬけて脳の発育にも影響をあたえますので成長期のお子様も同様(アトピー、IQ低下、自閉症のリスク大)。
厚労省では「妊婦は大型魚の摂取は週1回までにしましょう!」などと言っておりますが、そんな流暢な事をいっている場合ではありません。個人的には、妊娠中の10カ月だけでも頑張って絶対NGにして頂きたいところ。
2、歯の詰め物
意外と多いのは、歯の詰め物(アマルガム)は50%水銀を含む合金です。栄養療法のクリニックでは必ず口腔チェックする重要項目。アマルガムがある状態でカンジダ除菌やサプリメント療法をしても良くならないためです。まずは栄養の働きを阻害するものを排除しないとお話になりません。
なかなかカンジダ除菌がうまくいかない、とかリーキーガットが治らないという方には背景に水銀蓄積が潜んでいる事が多い。これ、私の事ですが(笑)
現在アマルガムはやっと保険適用から除外されて、使用する歯科医はほとんどいなくなりましたが、1990年ごろまではよく使われていました。アマルガムが口腔内にあれば、飲食のたびに溶け出す水銀を摂取することになります。
年代的に当てはまる、歯にくすんだ銀歯がある、膣カンジダが全然治らない、謎の疲労感がある方などは、一度歯の詰め物のチェック要です。アマルガムの上にさらにかぶせてあり見た目でわからない場合もありますので、専門医でのチェックが必要です。もちろん除去も知識のある専門医でね。(あ、でも先日20代後半の方にアマルガム入ってて驚愕したな…)
ちなみにこのアマルガム、私は2本入ってたのですが、除去とともに恐ろしく胃腸機能がUPしました。何をしても治らなかった口回りの吹き出物が、まったく出来なくなったのも驚きですが、周りから肌質が変わった、キレイになった、と言われました。高っい化粧品でも効果なかったのに(笑)
このように、有害ミネラルのデトックスをすると生まれ変わったように体質が変わることがあります。(詳しくは別記事で)
丈夫で扱いやすく、抗菌性の高い水銀は歯科材料には都合がよいのですが、体にとっては大変な害です。「アマルガムは無機水銀だから問題ないよ」という方も未だにいますが、それは浅はか。
アマルガムの無機水銀は唾液や腸内細菌の影響を受けて、毒性の強い有機水銀(メチル水銀)へと変化することが分かっています。これ、分かる人は分かると思いますが、超おそろしい事デス。
3、ワクチン
身近なところではワクチンにも防腐剤として微量の水銀が含まれています。有名どころでは、ワクチンの水銀による自閉症の発症論議がありますね。この因果関係については様々な研究報告があり、大きな論争を巻き起こしています。
ここではあえて名言を避けますが、私個人はインフルエンザワクチンは受けない派。微量とはいえ血中に直接水銀を入れる訳ですから、経口摂取よりリスク大です。それなら、免疫力を上げて感染しない努力をした方がずっと健康的と思う次第。(水銀フリーのワクチンもありますよ)
腸カンジダ除菌での水銀対策まとめ
水銀ゼロにはできません。目指すところは、少々の水銀暴露でも耐えられる体を作る事です。
まずはリーキーガットを治し、肝機能を回復させ解毒がスムーズになったら、たまにはマグロを食べましょう。治るまではしばし我慢(笑)もしくは、キレート作用のある食材を一緒にとるのもひとつの方法。
長くなってしまったので、解毒食材やメニューについては別記事で!
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