リーキーガットの治療中の食事でデトックスが大切な理由
腸もれ(リーキーガット)やカンジダ除菌中は、有害ミネラルなども腸からダダモレとなるため摂取には気を付けましょう!というお話をしました。 ⇒ 腸カンジダの除菌中にマグロはNGなわけ
有害ミネラルには水銀、鉛、カドミウムなどがありますか暴露源は下記の通り。
暴露源 | |
水銀 | 大型魚、ワクチンの防腐剤、歯の詰め物、大気汚染など |
鉛 | 古い水道管、焼却施設の排煙など |
カドミウム | 農薬、玄米、タバコなど |
身近なものばかりですよね?玄米は良い面もがありますが、カドミウムはかなーり多いですよ(無農薬なら別ですが)。カウンセリングをしていると、玄米のメリットを享受できるスペックをおもちの方は少ない印象。
胃酸がしっかり出る、消化力の強い方は良いですが、鉄欠の虚弱女子にはおススメしません。(でもそういう方に限って何年も玄米たべてるんですよね…)
有害ミネラルの悪は、何と言っても、必須ミネラル(鉄、亜鉛、マグネシウムなど)の吸収を阻害し、体内利用がうまくいかなくなる事です。つまり、有害ミネラルの蓄積によってミネラル欠乏になるということ。疲労感、体のだるさ、不眠、うつなどの症状が出てきます。
ビタミン不足はサプリメントなんかでわりと解決しやすいのですが、ミネラルはそう簡単ではない。なぜなら吸収悪いし、他からの影響を受けやすいから。
とくにリーキーガットの治療では、消化管粘膜の修復をするミネラル、鉄、亜鉛などをしっかり補給しなければなりません。有害ミネラルなど、毒素がガンガン入ってくる環境のままだと、これらの必須ミネラルが肝臓の解毒で使われてしまい、消化管の修復に十分に回らなくなってしまいます。
さらに、コンビニ、レトルト、加工食品ばかりの食事でリン酸塩などの添加物の摂取が多くなれば、ミネラルの吸収をますます阻害し、ミネラル欠乏がどんどん加速。そりゃー、冷え性も排卵痛も治らなくてイライラして当然なわけですね。
リーキーガットの治療中の食事、有害ミネラルデトックス食材
とはいえ、有害ミネラルの摂取をゼロにはできません。特にアジアに暮らしていたら意識しないままに摂取することに。
ですから、やるべきことは、有害ミネラルを排出(デトックス)できる食材を取り入れる事です。今回は、デトックス効果の高い食材ついて紹介します。
1、硫化アリル
硫黄化合物のひとつ「硫化アリル」には キレート作用(有害ミネラルをつかんで出してくれる)があります。これらを含む野菜はツーンとしたニオイが特徴で 玉ねぎ、にんにく、ニラ、ねぎ、パクチー、らっきょう などがあります。
サーモンやマグロを食べるときは、カルパッチョ風にしてオニオンスライスを添えるなどで、水銀のデトックス効果があります。(ツナ缶も同様に水銀が多いですよ)
らっきょうは1日1個食べたいくらいデトックス効果抜群ですが、ちょっと毎日は…という方は、タルタルソースに刻んでいれてもgood。らっきょうのつけ汁にも硫化アリルがたくさんふくまれていますので、つけ汁をドレッシングに使ったり、酢豚的な味付けの料理につかってもおいしい。白身魚や鶏肉の甘酢炒めとかね♪つけ汁、もったいないので捨ててはいけません。
硫化アリルは加熱しても効果は変わりませんが、水溶性ですので、生でサラダで食べる場合は水にさらさないほうがしっかり摂取できます。加熱する場合は汁に溶け出ていますのでスープも飲みましょう。
パクチーは有害ミネラルを排出する能力が極めて高いことが、尿中に含まれる有害ミネラルの排出量データを比較したデータで報告されています。
鶏ガラのボーンブロスに、たまねぎとパクチー、レモン汁を入れ、フォーもどきのスープなんでいかがでしょう?リーキーガットにも、解毒にも最高のメニューです。おいしいよ~!
ボーンブロスを激しくおススメする理由についてはこちらで書きました
⇒ リーキーガットを治す食事ならコレ!管理栄養士の激押しメニュー
2、イソチオシアネート
イソチオシアネートは肝臓での解毒作業をサポートする栄養素です。キャベツ、大根、ブロッコリー 、わさびなどに多く含まれます。
イソチオシアネートは強い抗酸化作用とともに抗菌性もありますので腸カンジダ対策にもなって一石二鳥。水銀が多いお刺身に、大根のツマとわさびが添えられるのは理にかなった食べ方ですね。揚げ物のように解毒に負担がかかるメニューでキャベツの千切りがついてくるのも同様。
誰が考えたのかわからないけど、よくできてますねぇ!
3、スルフォラファン
イソチオシアネートの一種でブロッコリーやキャベツに多く含まれます。特に、ブロッコリースプラウト(ブロッコリーの芽)にはブロッコリーの7倍以上のスルフォラファンが含まれています。
これはサラダや魚介のカルパッチョに乗っけたり、手軽につかえますね。芽系の野菜は、農薬を使わずに栽培されている事がほとんどで安心だし、さっと洗って切るだけで食べられるので、わたしは常に常備してもりもり食べています。もやしとか、貝割れ大根とかもね。
このスルフォラファン、UGT(UDP-グルクロン酸転移酵素)という解毒の時に必要な酵素を増やす働きがあります。米国では、スルフォラファンのサプリがあり、自閉症の症状改善薬として人気があるそう。
自閉症では解毒がうまくいかず、脳内の神経伝達物質がうまく作られなかたりします。スルフォラファンの解毒効果によって自閉症の症状が軽減されるのでしょう。
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