リーキーガットを治す食事は断トツ「ボーンブロス」がおススメ
リーキーガットを治す食事のポイントは2つ。
- 何をとらないか(避けるもの)
- 何をとるか(積極的にとるもの)
この記事では、2.何をとるか(積極的にとるもの) について書きますね♪
リーキーガットでは腸に炎症をおこし、粘膜が弱くなっていますのでこれを治したい。つまり積極的にとるべきもののポイントは
- 腸粘膜の炎症を抑える(抗炎症)
- タイトジャンクション(細胞のつなぎ目)を修復する
の2つです。
これの両方を満たすメニューが 「ボーンブロス」 です。ボーンブロスとは、骨だしスープの事。鶏、豚、牛、魚なんでもいいのですが、これらを煮出したお出汁が激しくおススメなのです。
これは私自身が効果を実感したのももちろんですが、患者さんからも評価の高いメニューでたす。とくにサプリメントを飲んでもあまり効果が出ないという方は、そもそも消化管全体のクオリティーが低下しています。
腸に炎症がある状態でサプリメントをのんでもうまく吸収できません。そんな方は、サプリメントよりも 消化管の修復を最優先したほうがよい結果が得られます。(むしろこれが超重要)ボーンブロスの良い点はこの消化管の修復効果なのです。
リーキーガットの食事にボーンブロスがイチオシな2つの理由
では、具体的にボーンブロスのどんな成分がリーキーガットによいのでしょうか?2つご紹介します。
① グルタミン・グリシンが豊富
ボーンブロスには、消化管粘膜を修復して炎症を抑えるグルタミンやグリシンというアミノ酸が豊富です。これらを継続してとっていると、消化吸収力が回復してサプリメントが効くようになってきます。
グリシンは深く眠るために必要なアミノ酸として有名ですね。
また、アミノ酸は分子が小さいため、消化酵素がなくてもそのまま腸で吸収されます。食の細方、闘病や加齢、タンパク質不足で消化酵素が足りない方に、肉をもりもり食べて!といっても負担になるだけですが、ボーンブロスなら負担がなく吸収できます。
また、腸に炎症があるのは絶対NGというのは何度も申しておりますが、これは炎症があると消化吸収力が落ちるだけでなく、血糖値を下げるホルモン(インスリン)の効きが悪くなり(インスリン抵抗性)、インスリンが過剰に分泌されてしまう、というのも理由の1つです。
インスリンは余った糖を中性脂肪へ合成する働きがありますので、炎症がある=太りやすくなるという事です。痩せない方は炎症もちであることが多い。
また、インスリンの過剰分泌は血糖値の乱高下をおこすため、低血糖(イライラ、眠気、疲労感、うつ、意欲低下など)をおこします。
生理前のイライラもこの血糖値の乱高下からきますが、ボーンブロスで消化管の修復をすることでこれらも改善も期待できます。
生理前のイライラで職場やパートナーに迷惑をかけている方は(自覚あり?)、ぜひボーンブロスをコーヒー替わりに飲みましょう!
② ミネラルが豊富
骨の髄にはカルシウム、マグネシウム、鉄などのミネラルが多く含まれています。とくに鉄は、消化管の粘膜修復に必須のミネラルです。
特に有経の女子は高確率で鉄不足ですから、男子より女子のほうが胃腸が弱い(粘膜が弱い)のも当然です。
では手軽に鉄のサプリメントを!といっても、加工した鉄は活性酸素の発生源になったり、カンジダのエサになったり、扱いが難しいのです。しかし、ボーンブロスのように胃腸を修復しながら自然な形で補給する鉄はそのような心配がありません。
実際に鉄サプリをしばらく飲んでも、フェリチン値(貯蔵鉄)が改善しない事はよくありまして、やはり消化力の改善が最優先だな~と感じます。
ボーンブロス、もう飲まずにはいられないですね?
ボーンブロスの作り方
これはクックパットなり、レシピサイトですぐに情報がとれますので、ここでは簡単に。
調理器具
・鍋、圧力鍋、炊飯器など
材料
・鶏、豚、牛、魚など、好みの骨つきの食材
・好きな野菜(にんじん、セロリ、たまねぎなど)
初めての方には鶏や豚がおススメ、野菜はナシでもOKですが、入れた方が臭みがなく美味しいです。野菜くず、玉ねぎの皮、にんじんの根っこ、キャベツの芯、干し椎茸の軸なども、捨てずにとっておくと使えます。
~調理ポイント~
★骨はむき出しで煮ると、栄養成分が溶け出しやすくなる。ぶつ切りにしたり砕いたりして、骨の中心の骨髄が見える状態にするとgood。
★いずれの食材も、薬剤や農薬が使われていない物を選ぶと尚よし。
★酢を入れると有効成分が溶け出しやすくなる(2Lに大さじ2杯くらい)。酸っぱくはなりません。
作り方
具材がつかる程度まで水を入れて弱火で1~2時間コトコト煮込む。肉の骨の場合は、煮込むほどエキスが出るので、できれば3時間以上煮込むといいです。
圧力鍋の場合は量にもよるが、30分以上を目安に加圧します。アクをこまめにとると雑味のない澄んだスープができます。
保存方法
煮出したスープの表面に浮いた脂を取り、キッチンペーパーやさらしを敷いたザルでこします。肉の油(ラード)はとっておいて炒め物に使うとコクがでます。
出来たスープは、冷蔵庫で3~4日保存可能。冷凍なら1ヵ月ほど保存できます。
製氷トレーに入れるなど小分けにして冷凍すると、色々な料理に活用できます。わたしは、凍ったまま、麻婆豆腐、野菜炒めのダシに放り込んで使っていますがとても美味しい♪
★1日に400~500mlとれると良いです。
★お茶替わりにタンブラーで持ち歩いてもOK。(具なしで塩や醤油で味付け)
★好きな具材(卵や野菜)を入れてスープに。味付けは塩、しょうゆ、カレー、キムチなどお好みで。
★リゾット、参鶏湯風、炒め物、カレーのダシなど何でも合います
リーキーガットによる副腎疲労や病後の回復食にも
ろくに食べられなかったのに、ボーンブロスで元気になり、疲労が改善し始める患者さんは多いです。チキンスープが回復食にいいのは中国やアメリカでも定番ですよね。
そもそもリーキーガットがあるという事は、消化吸収力が低下して食欲がないとか、朝起きるのがやっと、という方が多い。そのような方にあれこれ食べろといっても難しい。
ここで紹介したように、ボーンブロスを作り置きできたら最高ですが、そんな元気も時間もないという方には市販品も一つの方法です。
ボーンブロスは美味しいし、腸にもいいし、睡眠の質も上がるし、美容・健康にも最高ですから、食べないと損ですよ~!
栄養がたっぷりとれますので、咀嚼力の弱くなった高齢者や、妊婦さんの産後の回復食、闘病中や病み上がりの方、胃腸の消化能力が低下している方、お子様の下痢の時などにもおススメです。
是非、家族みんなでボーンブロス生活を始めてみてくださいね!
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