リーキーガットにおススメできないサプリメントとは?

リーキーガットにおススメできないサプリメントとは?

リーキーガットを良く知らなかった頃、飲んで大失敗したサプリメントが「」です。フェリチン値や症状から鉄欠乏が明らかだったため、そのとき通っていた歯科医から鉄サプリが大量に出されたのです。

しかし、飲んでいるうちに、どんどん体調が悪くなるので「こりゃ、どーもおかしいぞ?」となって、必死にに調べたら あらら…やらかしてるね。ということが判明(笑)

なぜ鉄サプリがダメなのか?

それは、リーキーガットでは「腸の炎症」と「腸カンジダ」持ちである事が多く、これが鉄サプリで悪化する原因です。

では詳しく解説しますね。

リーキーガットにおススメできない!鉄サプリは「腸カンジダ」を悪化させる

なぜ鉄が腸カンジダを悪化させるのか?

それは「鉄」は細菌にも必要な栄養素だからです。酵母の仲間である、カンジダ菌は人間の細胞とよく似た構造をしており「ミトコンドリア」をもつ生物です。

ミトコンドリアはエネルギー工場ともいわれ、酸素を使ってエネルギーを産生しています。この酸素を全身の細胞(ミトコンドリア)に運ぶためには鉄が不可欠。つまり鉄がないとエネルギが作れません。

これは、人だけでなく細菌(カンジダ)も同じです。ミトコンドリアをもつ生物は生きるために鉄が必要なのです。

ですから、腸でカンジダがルンルン大繁殖しているところに、エサとなる鉄サプリを入れれば、カンジダをますます増殖させることに。

  • 食後のガス腹
  • 膣カンジダや水虫の既往あり
  • 低血糖症状
  • 疲労感、集中力低下(ぼーっとする)

など、腸カンジダ疑いのある方は、鉄サプリ要注意です。

こちらをご参考に → カンジダ菌の増殖度を自分でチェックしよう

鉄欠乏があっても、安易に鉄サプリを飲むのはリスキーです。まずは胃腸の状態を確認し、受け入れOKなのか考えてからにしましょう。

リーキーガットにおススメできない!鉄サプリは「炎症」を悪化させる

炎症があると鉄サプリをもれません。これは基本のキです。

鉄が細菌のエサとなり、増殖の原因になることは先ほど述べましたが、これを阻止するシステムが体にも備わっています。具体的には「鉄の代謝を止めて(コントロールして)細菌感染をおさえる」防御システムです。

細胞膜にはフォロポーチンという鉄をとりこむ入口があります。しかし、細菌感染などにより炎症が起こるとヘプシジンというホルモンが働いて、この入口を壊して鉄が入れないようにします。

ヘプシジンが働くと、腸粘膜の細胞で鉄が吸収されず、体で利用できる鉄がへります。

つまり、体内に炎症がへプシジン出動により鉄を入れても無意味という事。また、使われない鉄は、酸化により活性酸素の発生源となります。鉄の酸化ダメージによって体調悪化するリスクありです。

わたしは、失敗したとき50㎎/日の鉄を飲んでいましたが、疲労感が日増しに強くなり、口回りのニキビが悪化して、それはそれは てんやわんや でした。

炎症があるかどうか?の判断。これは自覚症状がない事が多いので、血液検査をするのが手っ取り早いです。γ-グロブリンやCRP、血清鉄、UIBC、TIBCなどを総合的にみて判断します。(一般病院の解釈とは異なるのでご注意を)

CRP(急性炎症の数値)が低い方が長寿であるという研究報告もあります(NHKスペシャルでも放送)。炎症があれば、タンパク、ビタミンを消耗しますので当たり前といえば当たり前ですが、気になる方は一度調べてみるとよいですよ!

余談ですが、中医学では「舌診」で赤みが強い場合は、「陽」に傾いている=熱があると判断します。舌が赤いかたは、炎症ありの可能性が高いです。

アトピー、歯周病も炎症ですし、副腎疲労があれば炎症が抑えられない状態ですから、鉄の補給はよく考えましょう。

リーキーガットにおススメできないサプリメント「鉄」まとめ

鉄不足の方は非常に多いのですが、安易にサプリをもっても、うまく行かない事も多いです。3か月のんでも、フェリチン値もまったく変わらない、というパターンもあります。「それ、カンジダに横取りされてないかい?」と思う事も度々あり。

このように鉄サプリはとても難しい、というのが正直なところ。鉄の補給のまえに、カンジダ菌対策、炎症がないことを確認する、胃酸が出ているかを考えるなどは必須です。

コメント

タイトルとURLをコピーしました