リーキーガット対策の乳酸菌サプリメントの選び方ポイント2つ
乳酸菌、ビフィズス菌、LG21、カゼリ菌、ヤクルト… などなど、最近は様々なプロバイオティクス製品があり、値段も様々。どれがいいのか迷ってしまいませんか?
また、飲み始めてみたものの、効果があるのかよく分からない、いつまで続ければいいの?などの疑問が出てくると思います。せっかく飲むなら自分にあったもの、よい結果が得られるものを効率よく飲みたいですよね!
今回は、乳酸菌サプリメントを選ぶときのポイントや、自分に合っているかどうか?の見極めについて書いてみます。
単体種より複合種のものを選ぶ
そもそも「腸内環境が良い」とはどんな状態か?というと、単に善玉菌の数が多いだけではなく、多様性に富んだ腸内フローラをいいます。実際に、クローン病やや過敏性腸症候群(IBS)など腸疾患の患者は、腸内細菌の多様性が乏しいという研究報告が出ています。
ある単一の菌種が増加するとバクテリオファージ(細菌に感染するウィルス)を感染させ、菌の均衡状態を保とうとします。単一の種類のプロバイオティクスを大量投与することは、バクテリオファージの標的になりやすく、あまり効率が良いとり方ではありません。
また、単体の菌の摂取は、自分に合うものに当たる確率も減ります。ヨーグルトなども同様です。(カゼインの問題もありますが)
自分に合う製品が見つかるまで試す
こんなこと言ったら身もふたもない!と言われそうですが、実際はコレに尽きます。
腸内フローラは3才くらいまでの食習慣、生活等で決まります。100人いれば100通りのフローラがあり、どんなプロバイオティクスが合うかは「飲んでみないと分からない」のです。
また、同じ菌でも菌株によって効き方が違うと言われています。例えば、カンジダに良いとされる「アシドフィルス菌(乳酸菌)」ですが、A社のアシドフィルス菌は効果を感じなくても、B社のアシドフィルス菌は効果がある、という事もあります。
これは企業によってもっている菌株が違うためです。平たく言えば、同じコシヒカリでも「新潟産のコシヒカリ」と「千葉県産のコシヒカリ」では味も品質も違いますよね?そんなイメージです。
私も、本当にたくさんのプロバイオティクスを試しましたが、「おぉ!これは!」という製品に当たったのは数少ない数件です。飲んでいても変化がないなら、どんどんリストラして次を試しましょう!
自分に合うものに出会った時の感動を、みなさんにも是非味わっていただきたいです!合わない製品は、お嬢様やご主人にでも飲んでいただきましょう!
リーキーガット対策の乳酸菌サプリメントが自分に合っているか?の判断方法
では、どんなプロバイオティクスが合っていると言えるのか?どのくらの期間で判断するべきか?について書いてみます。
自分に合っている時のよい変化
自分にあう乳酸菌をとると、短期間で以下のような変化があります。
- 便の状態(色、形状など)が良くなる
- 便秘や下痢が改善する
- おならや便がにおわない
- ガスがたまらなくなる
- 肌の状態がよくなる
- メンタルが安定する(明るくなる等)
- なんとなく体調がよい、元気
特に便の状態は注意深く観察してみましょう。良い便とはどんな状態か?についてはこちらで書きました。⇒ リーキーガットに多いお腹の症状は?自分の腸内環境を知る簡単な方法
乳酸菌やビフィズス菌は、ヒトの腸内でビタミンB群を合成しています。腸に有用菌が増えることで、ビタミンが間接的に供給されるため、体調はや肌にも良い影響が出ます。
手湿疹の原因は、ビオチンの不足が多いですから、腸内環境もあまりよろしくないんじゃない?と個人的にはおもったりしています。
自分に合っているかどうかの判断時期
約2~3週間くらいを目安にすると良いでしょう。
乳酸菌によって免疫力がUPするなどの長期的は効果を体感するまでには数カ月かかりますが、自分に合っている場合はそれ以外にも何か短期的によい反応がある事がほとんどです。
2~3日で便通が良くなった!という方もいますし、2週間でやっとという方もいて、期間は様々です。私の場合は、便の変化は数日で、10日くらいでメンタルや肌質の変化を感じました。1日に2000億の乳酸菌とビフィズス菌をとってましたからね(笑)結果、高い美容液より、乳酸菌のほうが顔がツルツルになったという経験が。
プロバイオティクスの効果は、量依存なところもあり、試した製品に含まれる菌数によっても、効果を感じる期間が変わってくると思います。ちなみに表示の量で変化がない時は、倍量にして飲んだら効果あり、って事もあるので、私は効果を感じない場合は、量を増やして試しています。
2~3週間過ぎても無変化なら、量を増やす。それでも変わらなけらば、リストラして次の製品にトライすることをおススメします。
お腹や症状が安定してきたら、プロバイオティクスは徐々に減らして、頓服的にとると良いでしょう。その後は食事や生活習慣のケアでキープできれば理想的です。
私は、「風邪が心配」とか「旅行で外食続き」とか、「薬を飲んだ」とか、そんな時だけ飲んでいます。
リーキーガット対策の乳酸菌サプリメントの口コミ
ここではおススメの乳酸菌を2つ紹介します。これは私が実際に飲んでみてよかった物や、患者さん、サロンのお客様にも打率の高いものに厳選しました。(薬事の関係で、効能やビフォーアフターなどについてあまり詳しく書けませんが)
しかし、このような記事を書くのは毎回ためらう気持ちもあります。当たり前ですが「万人に合う商品はない」ですし、SIBO(小腸内細菌異常増殖症)があれば、乳酸菌によって逆にお腹の調子が悪くなる場合もあります。この辺の見極めも難しいからです。
また、先にも述べたように腸内フローラは一人一人全く異なりますので、何が合うかは飲んでみないと分かりません。これは、ドクターでも分からないのです。以上を考慮の上で、ご参考になさってください。
コンプリートバイオテックパウダー(クレアラボ社)
これ、車でいえばロールスロイス!乳酸菌サプリメントの王様と呼んでいます(私が勝手に)。アメリカでは潰瘍性大腸炎やクローン病などのシリアスな疾患の患者に使われているプロバイオティクスです。
このパウダーの特質すべきはなんといっても「菌数」です。ティースプーン軽く1杯で「1000億」の乳酸菌が生きたままとれます。乳酸菌8種、ビフィズス菌4種、合計12種配合。
乳酸菌のオールスターが満遍なく配合。ブルガリクス菌の生育を助ける、サーモフィルス菌も組み合わされています。
そしてここで紹介しておいて大変申し訳ないのですが医療機関の専売品で一般購入が出来ません。(通常は栄養療法の病院で処方)
しかし、その効果が絶大で患者さんの評価も高いので、書かずにいられませんでした。もし医療関係者でしたら購入可能と思われますので、ご自分の職場の院長や責任者等にご相談してみてください。
LactoBif(カリフォルニアゴールドニュートリション)
LactoBif プロバイオティクス, 300億 CFU, 60ベジカプセル
1カプセル300億、5種類の乳酸菌と3種類のビフィズス菌の合計8種。臨床研究済みの生きた菌が配合されています。アルミ個別包装でフレッシュなまま持ち運びが出来きます。
低pH値や胃腸の症状(酸、胆汁、ペプシン、パンクレアチンなど)に対して極めて高い耐性があり、また、腸細胞株に付着することが研究で示唆されています。(HPより)
California Gold Nutrition (カリフォルニアゴールドニュートリション)社が個人的に好きなこともあり、常にストックしている乳酸菌です。
アメリカ製らしく、ややカプセルが大きめですが、苦手な方は中身を出して飲みましょう。この内容で約2200円(60入り)とはなんと優秀な!2カプセルずつのんでも1か月分。
分子栄養のドクターたちにも評価の高いサプリメントです。
リーキーガット対策の乳酸菌サプリメントのまとめ
結局は、「とにかく色々試しましょう!」の一言に尽きます。しかしSIBOがあれば、乳酸菌の摂取によって悪化する事もあります。
もし、ゲップがでる、食後にお腹が張る、玉ねぎや豆類をたべるとお腹が張る、などの症状があれば、SIBOの可能性があるため、乳酸菌よりもFODMAP食が優先ですのでご注意を。(SIBOについてはまた別記事で)
選び方に迷っている方、止め時が分からない方の参考になれば幸いです。
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